ポルトガル人のフランシスコ・ファルコンが、アンデス山脈を越えて進入するスペイン人の侵略を防ぐため、1669年に要塞を建設したのがこの街の始まりです。
18世紀には、付近で栽培される熱帯フルーツ、コーヒー、タバコ等の集散地として発展しました。 以前は「バーラ・ド・リオ・ネグロ」と呼ばれた集落が、当時要塞周辺に住んでいた「マナウー族」の名を取り「マナウス」と呼ばれる村になったのが1833年です。
その後19世紀末から20世紀初頭にマナウスは未曾有の天然ゴム景気に沸きます。この時代、1839年に米国人グッドイヤーが加硫ゴムを、87年にダンロップが空気入りタイヤを発明したおかげで、世界のゴム需要は爆発的に高まりました。アマゾンのゴムは当時の世界市場を独占し、その富はマナウスにオペラハウスやガス灯を始めとするかつてない洗練された文化や港湾設備、路面電車等の運輸網、電力、学校、病院などの公共設備の整備、企業や商業の発展などをもたらしました。
しかし、英国大使館員によって密かに持ち出されたゴムの種子によって、東南アジアでのゴムプランテーションが始められ、また人工ゴムの出現などで競争力を失ったマナウスのゴム産業は、凋落の一途をたどることになります。
約60年間に渡る凋落の辛酸を舐めたマナウスは、ブラジル政府が1967年にマナウス・フリーゾーン(自由貿易地区)監督庁を設立し、世界中から資本や企業を誘致する政策を立てたことにより一気に注目を浴び、再び敗者復活の道を歩みはじめます。現在では、400以上の多国籍企業が自動二輪、家電等の生産拠点を当地に置いており、その年間売上は100億ドル以上に上ります。
現在のマナウスは、市内のあちこちに見られるヨーロッパ式の建築物が、華やかなりし栄華の時代を今に伝える一方で、工業団地とアマゾン観光という2つの産業を軸に、国内外の注目を集める100万都市として発展を続けています。 栄華と凋落、原始の密林と先進的な工業地帯という両極を味わい、そして併せ持つ魅惑の都市、それがマナウスです。
| 人口 | 140万3796人(2000年度国勢調査) |
| 位置 | 南緯3度8分、西経60度1分 |
| 気候 | 熱帯雨林気候 乾季:6〜11月、雨季:12〜5月 |
| 年間平均気温 | 摂氏27度 |
| 年間平均湿度 | 82% |